ドルの下値は底堅く、レンジ相場が続きそうな今がiサイクル注文やトラッキングトレードを始めるチャンス!
目次
先週のまとめ
先週のドル円は、週前半は米国05月のISM非製造業総合景況指数などの各種経済指標が市場予想を上回るなど、底堅く推移したことから、ドル買い(ドル高)が進みました。
しかし週後半になると、主要7カ国首脳会議(G7サミット)での米国vs他の6カ国の間の通商政策をめぐる対立などから、リスク回避の円買い(円高)が進む形となりました。
週の終値もおよそ1ドル=109円47銭と、先週の終値109円54銭から、7銭程度のドル円高となり、この週の取引を終えています。
米中貿易戦争の懸念は後退
懸念されている米中貿易戦争については中国側が譲歩。
米国からの制裁見送りを条件に、中国側が米国からの輸入額を、日本円にして約7兆円増額する提案をした、との一部報道によりリスク姿勢が後退。
円売り(円安)が進みました。
ECB、量的緩和策を終了か?
また欧州中央銀行(ECB)が、年内にも量的緩和策を終了するとの思惑からユーロを買って円を売る(ユーロ高円安)の流れが進み、ドル円にも影響。
結果、節目である1ドル=110円台を回復しました。
G7サミットでの米国の孤立
週末開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、米国の通商政策をめぐり、米国と他の6カ国が対立するとの懸念から、再びリスク回避の姿勢が強まり、円買い(円高)が急速に進みました。
ドル円は一時109円33銭-34銭まで下落し、結局109円46銭-47銭でこの週の取引を終えました。
ドル円の推移
先週のドル円推移は、109円19銭-20銭から110円26銭-27銭でした。
ちなみに先々週のは、108円10銭-11銭から109円82銭-83銭です。
さらにその前の週は、108円95銭-96銭から111円39銭-40銭です。
参考までにその前は、109円20銭-21銭から111円07銭-08銭です。
ひとつおまけに前週、108円64銭-65銭から110円03銭-04銭です。
もうひとつおまけで、107円62銭-63銭から109円53銭-54銭です。
今なら20,000円キャッシュバック!
トラッキングトレードは管理人も利用中
今週の予想
今週のドル円は、米朝首脳会談や、米国の利上げ継続への期待から底堅く推移していくと予測します。
今週の重要な米国・日本のイベントは、
06月12日の米国・北朝鮮:米朝首脳会談
06月12日-13日の米国:連邦公開市場委員会(FOMC)
などが予定されています。
注目は…、やっぱり米朝首脳会談でしょうね。
今回の米国連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げは確実視されており、市場も織り込み済みなので、米朝首脳会談の結果次第となるでしょう。
つまり、朝鮮戦争の終結や北朝鮮の非核化が前進すれば、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢の円売り(円高)が進むでしょう。
逆に決裂すれば、地政学リスク上昇からのリスク回避姿勢による円買い(円高)が進むでしょう。
米朝首脳会談
米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が日本時間12日10時から、シンガポールで開催されます。
朝鮮戦争終結と北朝鮮の非核化が主要なテーマになるとみられています。
朝鮮半島の非核化への道のりが示されるなど、無事会談が成功すれば、北朝鮮リスクの後退により円売り(円安)が進むことが見込まれます。
米国連邦公開市場委員会
また今週12日-13日には米国連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、0.25%の追加利上げが決定される見通しとなっています。
追加利上げ自体は市場も織り込み済みですが、好調な米国経済を反映して、今後の金利見通しが上方修正された場合、日米長期金利差拡大への思惑から、ドル買い円売り(ドル高円安)に進むことが想定されます。
また金利見通しが据え置かれても、パウエル米国連邦準備理事会(FRB)議長の会見次第では、リスクオンのドル買い円売り(ドル高円安)が進みそうです。
貿易戦争
米国トランプ大統領は、猶予中であった欧州連合(EU)・カナダ・メキシコにも鉄鋼に25%、アルミニウムに15%の輸入関税を課し、またいずれの国と地域も報復措置に踏み切る方針を示しており、G7サミットは最初から対立する構図となっていました。
G7サミットでも解決せず、再び貿易戦争への懸念が再燃しています。
貿易戦争の激化は世界経済の停滞・減速につながる言われており、今後もドル高が進む可能性は高くないと言われています。
今週のレンジ予想
今週の予想レンジは、108円00銭から111円50銭までと予想します。
ちなみに先週も、108円00銭から111円50銭という予想でした。
FX(外国為替証拠金取引)の感想
米国と北朝鮮との米朝首脳会談は、まず決裂することは無いでしょう。
決裂=トランプ大統領に武力攻撃の口実を与えかねず、金正恩体制の終焉の結果につながりかねません。
米中首脳会談中にシリアにミサイル攻撃を仕掛けるトランプ大統領ですからね。
別に不思議でもなんでもないでしょう。
米国のリビア方式(非核化が先、見返りは後)に北朝鮮は反発するでしょうが、反発したところで、何も生まないことは北朝鮮も分かっていると思いたいですね。
もうひとつ大注目なのが、米国連邦公開市場委員会(FOMC)。
上でも書いた通り、FF金利(フェデラル・ファンド・レート)の1.75%-2.00%への引き上げが確実視されています。
そのため注目のポイントは今年の利上げ回数が6月以降、あと1回(年内合計3回)なのか、あと2回(年内合計2回)となるかどうかと言うこと。
あと年内1回ならドル売り(ドル安)材料。
あと年内2回ならドル買い(ドル高)材料となるでしょう。
でも…貿易戦争が始まろうかと言う状況ですし、今回は金利見通しについても現状維持の年内合計3回となるのではないかと予想します。
iサイクル注文やトラッキングトレード運用設定時のドル円相場は、
短期:107円~112円程度のレンジ相場
長期:104円~114円程度のレンジ相場
と予想します。
iサイクル注文やトラッキングトレードは遊んでいる最中や寝ている最中でも自動で売買取引しているので、資金管理と設定さえしっかりしておけば、あとは見ているだけ、もしくは結果を確認するだけとなります(笑)
※iサイクル注文は外為オンラインの登録商標です。
※トラッキングトレードは外為オンラインからライセンス供与を受けたサービスです。