ドルの下値は底堅く、レンジ相場が続きそうな今がiサイクル注文やトラッキングトレードを始めるチャンス!
目次
先週のまとめ
先週のドル円は、好調な米国経済から6月利上げは確実視されているものの、米国トランプ大統領がイラン核合意から離脱することを一方的に発表するなど、リスク回避のドル売り(ドル安)が進みました。
週の終値もおよそ1ドル=109円31銭と、先週の終値109円08銭から、23銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
イラン核合意からの離脱
トランプ大統領(米国政府)は、大統領選挙時から訴えていたイラン核合意から離脱することを予想通り決定。
今後イランに対して過去最大級の経済制裁を行うことを発表しました。
中東情勢悪化による地政学リスクへの警戒感から、リスク回避のドル売り(ドル安)が観測されたものの、
・米国の離脱はあらかじめ予想されていたこと
・経済制裁を実際に行うことに対し、一定の猶予期間が設けられたこと
・米国を除く英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国、そしてイランは引き続き核合意を堅持していくこと
から、それ程ドル売り(ドル安)が進むことはありませんでした。
米朝首脳会談
さらに米国トランプ大統領が米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開催することを発表。
逆に朝鮮半島を巡る地政学リスクは後退したことから、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)も後退していきました。
米国の株高展開や、原油価格が1バレル=70ドルを突破するなどの原油高、さらには米国長期金利が再度3%を突破するなどの金利高から、リスクオンのドル買い円売り(ドル高円安)が進む結果になりました。
米国のインフレ率
注目の米国4月の消費者物価指数(CPI)は、前月比で+0.2%と市場予想の同+0.3%を下回りドル売り(ドル安)が進んだものの、5月ミシガン大学消費者信頼感指数や同指数の1年期待インフレ率は市場予想を上回ったことから、再びドルを買う(ドル高)展開となり、結局ドル円は109円30銭-31銭でこの週の取引を終えました。
ドル円の推移
先週のドル円推移は、108円64銭-65銭から110円03銭-04銭でした。
ちなみに先々週のは、107円62銭-63銭から109円53銭-54銭です。
さらにその前の週は、106円87銭-88銭から107円85銭-86銭です。
参考までにその前は、106円61銭-62銭から107円77銭-78銭です。
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今週の予想
今週のドル円は、好調な米国経済・米国長期金利上昇による日米長期金利差拡大への思惑からドル買い(ドル高)が進みやすいものの、米国トランプ外交による地政学リスク増大への懸念から、上値の重い展開が予想されます。
今週の重要な米国・日本のイベントは、
05月15日の米国:4月小売売上高
05月16日の日本:1-3月期四半期GDP
05月18日の日本:4月消費者物価指数(CPI)
などが予定されています。
注目は米国:4月小売売上高。
市場予想は前月比+0.4%と、前月(3月)実績の+0.6%を下回りそうです。
個人消費の落ち込みが意識されており、予想以上に下回るようだとドル売り(ドル安)材料となる可能性があります。
ただ今週は経済指標と言うよりかは、トランプ大統領などの要人発言や、政治的なイベントで為替相場が動きそうです。
大きくドル高円安、ドル安円高に進む可能性は低く、引き続きレンジ相場が続きそうながらも、ニュース速報には注意が必要かもしれません。
各国の利上げ事情
米国連邦準備制度理事会(FRB)は6月にも再度利上げすると見られているものの、欧州中央銀行(ECB)や英国中央銀行(BOE)、豪州準備銀行やNZ準備銀行、日本銀行などの他の先進国は現行の政策金利・金融政策を維持する見通しとなっています。
結果、米国との長期金利拡大、または縮小からドル買い他国通貨売り(ドル高他国通貨安)が継続する見込みです。
ドル円は、米国長期金利が節目である3%を再び突破することになれば、110円台への再上昇の可能性も高そうです。
中東地域の地政学リスク
上記通り米国トランプ大統領は、イラン核合意から離脱することを決定。
さらにイランへの経済制裁も再開する方針を発表しました。
イラン核合意の継続を訴えていた欧州連合(EU)各国や、ロシア・中国との関係悪化。
イラン vs イスラエルとのシリアでの代理戦争勃発など、早くも中東情勢の悪化が懸念されています。
今週のレンジ予想
今週の予想レンジは、107円00銭から111円00銭までと予想します。
ちなみに先週も、107円00銭から111円00銭という予想でした。
FX(外国為替証拠金取引)の感想
米国トランプ大統領がイラン核合意から離脱すると表明した時は(寝ていましたけど(笑)、どれくらいドル安円高が進むかと思っていましたが、市場も織り込み済みなのか、あまり変わりませんでした。
(イラン核合意に米国が留まる、との一部報道もありましたが、結局あれはなんだったのですかね…)
終わってみれば先々週よりドル高円安で終わっています。
むしろ中東情勢悪化による原油供給への懸念から1バレル=70ドルを突破するなど原油高が進み、結果米国の輸入物価上昇⇒インフレ率上昇⇒利上げ確実⇒ドル高、という流れになっています。
トランプ大統領の希望する、強い米国経済・ドル安、と言う相反する願いをリスクを煽ることで達成しようとしているのではないかと疑る見事さです。
中東情勢の地政学リスクは金融上は短期間に収まることが多く、引き続きドル円は110円台回復を目指す相場展開を予想します。
iサイクル注文やトラッキングトレード運用設定時のドル円相場は、
短期:105円~112円程度のレンジ相場
長期:102円~114円程度のレンジ相場
と予想します。
iサイクル注文やトラッキングトレードは遊んでいる最中や寝ている最中でも自動で売買取引しているので、資金管理と設定さえしっかりしておけば、あとは見ているだけ、もしくは結果を確認するだけとなります(笑)
※iサイクル注文は外為オンラインの登録商標です。
※トラッキングトレードは外為オンラインからライセンス供与を受けたサービスです。